春待つ花のように
「男女のことに疎いというか…臆病者というか…人に告白をしておいてその後、何もないってどう思う?」

 アンジェラの話にノアルは声を出して笑い出す。

 ミゲルも全然変わっていない。あの頃のままだ。告白できただけ、進歩したというべきか。

 自分が知っているミゲルは、アンジェラを好きなのに声もかけられず、ウロウロとしていたのだ。

「アンジェラが教えてあげればいいんじゃないの?」

「それじゃ、駄目なの」

「勝手にしてくれ」

 ノアルは片手をあげて言う。

 ミゲルから行けないのならアンジェラが行けばいい。そう思うことはいけないのだろうか。男女のことはその当事者にしかわからないものだ。

 二人で解決していってもらおう。

 アンジェラはコップをノアルの足元に置くと、彼の向かい側にコップを持ったまま座った。
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