先輩の妹
「俺が小6の時だから…椎は小4か。
椎の父親が俺の父さんになって母さんが椎の母親になったんだ。」
「そうだったんですか。」
南都先輩はまるで遠い昔の思い出を話すようにスラスラと話した。
「俺最初父さんのこと全然受け入れられなくてさ。
いろいろ反発しちゃったりもして。
そんなとき椎がいろいろ間で頑張ってくれたんだ。
いつからか分からないけど、椎のおかげでいつの間にか父さんと仲良くなってた」
大人に反発する南都先輩は想像できなくて驚いたが、椎の優しい笑顔が頭に浮かんで少し心があたたまった気がした。