先輩の妹


「俺が小6の時だから…椎は小4か。

椎の父親が俺の父さんになって母さんが椎の母親になったんだ。」

「そうだったんですか。」

南都先輩はまるで遠い昔の思い出を話すようにスラスラと話した。

「俺最初父さんのこと全然受け入れられなくてさ。

いろいろ反発しちゃったりもして。

そんなとき椎がいろいろ間で頑張ってくれたんだ。

いつからか分からないけど、椎のおかげでいつの間にか父さんと仲良くなってた」

大人に反発する南都先輩は想像できなくて驚いたが、椎の優しい笑顔が頭に浮かんで少し心があたたまった気がした。
< 40 / 69 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop