揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
「アイツも…辛かったんだね」
苦笑いを浮かべながら、沙希はそう言ってストローに口を付けた。
沙希も先輩も、とっても辛かったんだろうね。
私が大翔君の代わりに先輩に抱かれようとしたのと一緒で。
お互いに辛い何かを忘れる為に、抱き合う事を選んだのだろうから。
「それで?由佳はこれからどーすんだよ?」
諒斗の声に、私は視線を移した。
真剣な顔で真っ直ぐに見てくるアイツに、私も逸らさずに視線を返す。
「私は、今まで通りだよ。大翔君の彼女でいたいから」
「いいのか?アイツは母親とデキてんだぞ。お前は、ダミーの彼女なんだぞ?」
諒斗の気持ちが、ひしひしと伝わって来る。
自分を振った私なんかの事をすごく心配してくれてるのが、痛いぐらいによく分かる。
「……ありがと。でも…私はやっぱり大翔君が好きだから、一緒にいたいの」
そう答えた私を、沙希が横からぎゅっと抱きしめてきて。
「ほんっと、由佳ってバカなんだから」
私の腕に顔を押し付ける彼女の声は、何だか震えている様な気がした。
こんな私の為に…沙希は泣いてくれているんだ。
苦笑いを浮かべながら、沙希はそう言ってストローに口を付けた。
沙希も先輩も、とっても辛かったんだろうね。
私が大翔君の代わりに先輩に抱かれようとしたのと一緒で。
お互いに辛い何かを忘れる為に、抱き合う事を選んだのだろうから。
「それで?由佳はこれからどーすんだよ?」
諒斗の声に、私は視線を移した。
真剣な顔で真っ直ぐに見てくるアイツに、私も逸らさずに視線を返す。
「私は、今まで通りだよ。大翔君の彼女でいたいから」
「いいのか?アイツは母親とデキてんだぞ。お前は、ダミーの彼女なんだぞ?」
諒斗の気持ちが、ひしひしと伝わって来る。
自分を振った私なんかの事をすごく心配してくれてるのが、痛いぐらいによく分かる。
「……ありがと。でも…私はやっぱり大翔君が好きだから、一緒にいたいの」
そう答えた私を、沙希が横からぎゅっと抱きしめてきて。
「ほんっと、由佳ってバカなんだから」
私の腕に顔を押し付ける彼女の声は、何だか震えている様な気がした。
こんな私の為に…沙希は泣いてくれているんだ。