揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
「やっぱ、覚えてないかぁ」
溜息混じりに克也が呟くと、他のメンバーも次々に彼女に確認をし始めて。
オロオロする彼女を守るように間に入っていると、ふいに視界の端にアイツの姿が映った。
みんなより5・6歩下がった所から黙って俺を…いや、俺と篠原さんを見ているアイツの姿が。
「雅志」
思い切って、そう名前を呼んでみた。
もちろんアイツとは、修学旅行の1日目に夕飯を共に食べて以来顔を合わせていなくて。
話さなきゃいけない事がたくさんあるんだってコトを、今痛烈に思い出していた。
「雅志っ」
騒がしい連中の声にかき消されないように、もう一度名前を呼んだ。
聞こえているはずなのに、雅志は何も答えてくれない。
何も言葉を発さずに、ただじっと冷めた目付きで俺達を見ている。
その表情の冷たさが、ひどく胸に突き刺さってきた。
怒ってるんだろうか……。
そりゃ、そうなのかもしれない。
自分の想いを代わりに伝えてもらおうと思っていたのに、その2人がこうやって恋人として自分の目の前に現れたんだから。
「雅志っっ」
俺が一歩前に踏み出すと、アイツはくるっと背中を向けてどこかへ向かって走り出してしまった。
「おいっ、雅志っ!母さん、篠原さんのコトちょっと頼むっ」
まどかさんに向かってそう告げると、俺は集団を掻き分けて雅志の後を追った。
溜息混じりに克也が呟くと、他のメンバーも次々に彼女に確認をし始めて。
オロオロする彼女を守るように間に入っていると、ふいに視界の端にアイツの姿が映った。
みんなより5・6歩下がった所から黙って俺を…いや、俺と篠原さんを見ているアイツの姿が。
「雅志」
思い切って、そう名前を呼んでみた。
もちろんアイツとは、修学旅行の1日目に夕飯を共に食べて以来顔を合わせていなくて。
話さなきゃいけない事がたくさんあるんだってコトを、今痛烈に思い出していた。
「雅志っ」
騒がしい連中の声にかき消されないように、もう一度名前を呼んだ。
聞こえているはずなのに、雅志は何も答えてくれない。
何も言葉を発さずに、ただじっと冷めた目付きで俺達を見ている。
その表情の冷たさが、ひどく胸に突き刺さってきた。
怒ってるんだろうか……。
そりゃ、そうなのかもしれない。
自分の想いを代わりに伝えてもらおうと思っていたのに、その2人がこうやって恋人として自分の目の前に現れたんだから。
「雅志っっ」
俺が一歩前に踏み出すと、アイツはくるっと背中を向けてどこかへ向かって走り出してしまった。
「おいっ、雅志っ!母さん、篠原さんのコトちょっと頼むっ」
まどかさんに向かってそう告げると、俺は集団を掻き分けて雅志の後を追った。