HAPPY GO LUCKY!!
口の中へたまご焼きを放り込むと、それはそれは甘い味が口の中に広がった。

さすが、主婦は違う。

「お口にあいましたか?」

「ええ、おいしいです」

あまりにもおいしいたまご焼きに、ご飯が進む進む進む。

「永田先生がいつもお弁当を作っているんですか?」

俺の質問に、永田先生は首を横に振った。

「家事は主人の担当ですから」

そう答えた永田先生に、俺は箸を落としそうになった。

えっ、教頭先生が永田家の家事全般を引き受けてるの?

「わたし、家事ができなくて…」

永田先生は苦笑いをした。
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