冬うらら 1.5
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ダイニングの席で、おいしいおやつを味わう。
お茶とケーキと女2人というパターンがあれば、次に来るのは『おしゃべり』と相場が決まっていた。
にこやかなハルコは。
「それで…カイト君の様子はどう?」
どう―― と聞かれても。
ハルコの質問の枠が大きすぎて、メイはどう答えていいか分からなかった。
「結婚してから、何か変わったかしら?」
彼女が質問に困っていると分かったのだろう。具体的な内容に切り替わった。
ああ、それなら。
メイは、変わった部分を思い出そうとした。
が。
きゃー!!!!
彼女は心の中で悲鳴をあげた。今日は悲鳴だらけだ。
どれもこれも、思い出すもの全部が、ハルコに答えられないようなものばかりだったのである。
走馬燈のように。とんでもない記憶ばかりが頭の中を駆け抜けて、全身が火を吹いた。
「え、あの…その……」
言葉も思い切りどもってしまって。
これでは、ハルコに誤解してくれというようなものである。
しかも、いまは彼女の目の前でお茶というシチュエーションなのだから、自分の顔の赤さや表情を隠す、なんてことは不可能だった。
「あら…幸せそうね」
おかげで。
にっこり微笑みながら、そんなことを言われてしまった。
ああ。
恥ずかしさに、穴があったら入りたかった。
このままでは、もっと恥ずかしい質問が繰り出されるのではないかと、メイがオロオロし始めた時。
来客を告げるチャイムが鳴った。
「あら、お客様?」
ハルコが彼女の表情を伺う。
そんな予定はなかった。
メイは、立ち上がって玄関まで向かう。
結果的に、ハルコの視線から逃げられたので、ちょっとほっとした。
「どちらさまですか?」
ドアごしに聞く。
「○×ガスです! ガス工事に来ました」
ガス工事??????
予想外のお客に、メイは面食らってしまった。
ダイニングの席で、おいしいおやつを味わう。
お茶とケーキと女2人というパターンがあれば、次に来るのは『おしゃべり』と相場が決まっていた。
にこやかなハルコは。
「それで…カイト君の様子はどう?」
どう―― と聞かれても。
ハルコの質問の枠が大きすぎて、メイはどう答えていいか分からなかった。
「結婚してから、何か変わったかしら?」
彼女が質問に困っていると分かったのだろう。具体的な内容に切り替わった。
ああ、それなら。
メイは、変わった部分を思い出そうとした。
が。
きゃー!!!!
彼女は心の中で悲鳴をあげた。今日は悲鳴だらけだ。
どれもこれも、思い出すもの全部が、ハルコに答えられないようなものばかりだったのである。
走馬燈のように。とんでもない記憶ばかりが頭の中を駆け抜けて、全身が火を吹いた。
「え、あの…その……」
言葉も思い切りどもってしまって。
これでは、ハルコに誤解してくれというようなものである。
しかも、いまは彼女の目の前でお茶というシチュエーションなのだから、自分の顔の赤さや表情を隠す、なんてことは不可能だった。
「あら…幸せそうね」
おかげで。
にっこり微笑みながら、そんなことを言われてしまった。
ああ。
恥ずかしさに、穴があったら入りたかった。
このままでは、もっと恥ずかしい質問が繰り出されるのではないかと、メイがオロオロし始めた時。
来客を告げるチャイムが鳴った。
「あら、お客様?」
ハルコが彼女の表情を伺う。
そんな予定はなかった。
メイは、立ち上がって玄関まで向かう。
結果的に、ハルコの視線から逃げられたので、ちょっとほっとした。
「どちらさまですか?」
ドアごしに聞く。
「○×ガスです! ガス工事に来ました」
ガス工事??????
予想外のお客に、メイは面食らってしまった。