愛かわらずな毎日が。

『なかなか掛かってこないから、諦めてたんだ。あはは。すっげーうれしいっ』


「…………」


すっげーうれしいっ、と言った彼の笑顔を想像したら、ドキドキが止まらなかった。

きゅっ、と胸が苦しくなって。

頬の筋肉は、ぴくぴくと痙攣しちゃったような、そんなかんじで。


なんだかとても、恥ずかしかった。


「わっ、私、高級化粧品とか、健康食品とか。
そんなの、買う気ないから、……って。
それを、……それを、言おうと」


『あはは。やだな。そんなんじゃないよ』


「だって……」


『ホントに。ただ、おねーさんと話がしたかっただけ』


「…………」


『おねーさんと、仲良くなれたらいいなと思っただけだよ』


「…………」


私は、慣れていないけど。

彼は、何度も経験してきたのだろうか。


こんなふうに、誰かの胸をくすぐるようなセリフを、何度も口にしてきたのだろうか。

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