愛かわらずな毎日が。

「ぜーったい怪しいって。やめときな」

友人の言葉が一瞬頭をよぎる。


掛けなければよかった。

そんな後悔も、顔をのぞかせたのだけれど。


それじゃあ、と終わらせることはできなかった。


「………あ、あのさ。その、おねーさんっていうの、やめてくれない?私にはちゃんと、愛って名前があって、」


名前を名乗ってしまったのは、何故だろう。


『へぇ~。「愛」って言うんだ。可愛い名前。
ねぇ、愛サン。今度、会えないかな?会いたいんだ』


会ってしまったのは、何故だろう。


彼があまりにも強引だったから。

なんて。


そんなの、いいわけだ。


私も会ってみたかった。

会って、もう一度、彼の笑顔が見たかった。



「来てくれてありがとう」

そう言った彼の笑顔は、とても大人びて見えて。


あぁ、私。彼の笑顔がすごく好き。


そう思った。


「もし、よかったら。オレと、付き合ってくれませんか?」


「……………は、い」


年下の彼。

5年振りにできた彼氏。

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