愛かわらずな毎日が。
ソファーに寝そべったままみつひろと出会った頃のことを思い出していたら、涙が溢れ落ちそうになった。
泣くのはまだ早い。
涙を止める方法なんて知らない私は、目頭を指で押さえたり、両頬を手のひらでぎゅっと挟みこんだりした。
さっきから指先の震えが止まらない。
「……あったかい紅茶が飲みたい」
天井を見つめたまま、キッチンに立つ母親に向けてそう言った。
「あきれた…。アイスの食べ過ぎ!体を冷やし過ぎなの!自分でいれなさいっ!」
怒りにまかせてたまごをかき混ぜる音がする。
そうだよね。
震えが止まらないのは、きっと体が冷えきってしまったからだ。
きっと。
きっとそうだ。