愛かわらずな毎日が。

昼食に出された冷やし中華にも手をつけることなく、自分の部屋に閉じこもる。


「ムカツク!」

何度かけても繋がらない携帯を、勢いにまかせてベッドに投げつけたけれど、その衝撃はマットに吸収されてしまい、かわいらしい悲鳴をあげて横たわるだけだった。


なんで出ないの?


壁の時計に目をやれば、さっき掛けたときから5分と経っていなかった。


仕方なく狭い部屋の中をウロウロと歩き回る。


部長に無理言って休みを取ったのに。

水着だって、わざわざ買ったんだよ。


なのに、なんで。


私じゃないの。

他の女と居るの。


なんで出てくれないの。

掛け直してこないの。


今すぐにでもみつひろに会いに行けばいいのに、体はそれを拒否している。


真実を知りたいくせに、知るのが怖い。

それは、たぶん。


目の前に突きつけられる真実を、受け入れられそうにないから。

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