愛かわらずな毎日が。

入社式からちょうど一週間が過ぎた日の午後。

朝からあくびばかりしていた間宮さんが、

「コーヒー飲みたいし。先に戻るね」

と、お弁当箱片手に会議室を出て行った日のこと。



「ふぁぁぁ…っ」

机の上を台拭きで拭きながら大きなあくびをひとつ。


間宮さんがあくびばっかりするから、うつったのかも。


「このままサボって昼寝したいな」

間宮さんから遅れること数分。

会議室をあとにした私がひとりごとを呟きながら廊下を歩いていると。


「…………あ。」


向こうから歩いてくる青山さんの姿を発見して、心臓がドキンと反応した。


これは。

もちろん、いくべきでしょ。


「お疲れ様です。これからお出かけですか?」

ビジネスバッグを手にしていた青山さんににっこり微笑みかけると、青山さんは、

「あ。お疲れ様です。……えっと。事務処理をしに、戻ったところです」

そう言って笑顔をつくる。


新しい職場に慣れないせいか。

それとも。

もともとの性格がそうさせるのか。


青山さんはどこか困ったような顔をして笑う。


その顔もまた、かわいいんだ。

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