愛かわらずな毎日が。

一昨日。

牛丼をぺろりと平らげた私は、佐伯さんと別れたあと、バッグの底に沈めておいたスマホをすくい上げた。

それにはちゃんと、福元さんからの着信とメールが残されていて。


着信は、たぶん私があの場所から立ち去ったすぐあとと、それから一時間ほど経ってからの数回。

メールは、その間を埋めるようにして、何通か送られてきていた。


ホッとして。でも。

全てに目を通すまでには少し勇気がいった。


あの人とどういう関係だったとか。

あのあとどうしただとか。


そんなことはどこにも書かれていなくて。


最後に送られてきたメールは、

『月曜日、説明させて』

その一文だけ。


そういえば。

佐伯さんのところにも何度か着信があったのだけれど。

佐伯さんは、出ることも、かけ直すこともしなかった。

相手が誰なのか言わなかったけど。


きっと、福元さんからだったと思う。


「余計なことは訊かなくていいし、言わなくていいですからね」

佐伯さんには別れ際、そう念を押しておいた。

旅行先で触れないはずはないと思ってのことだったけど。


「余計なこと……、言ってそうだなぁ」


桃奈と真斗のために敷いた布団の上にころんと横になった私。


明日、福元さんからどんな説明をされるのか。

そう考えると、ため息の数は自然と増えていった。

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