愛かわらずな毎日が。

復縁。結婚。元カノ。夫。

そんな単語がグルグルと頭の中で渦巻く。


あぁ、もう。何が何だか。


理解できないと言わんばかりに険しい表情をしているであろう私に向かって、少しだけ笑顔を見せた福元さん。

車のシートに体を預けなおすと、

「似てるって言われたんだ」

そう言った。


「……似て、…る?」

私の言葉に福元さんが小さく頷く。

「俺と別れることを決断したときの状況と。
今の状況とが似ているらしくて。……それで。」


「………」


「そのとき俺がなにを考えていたか。なにを思っていたのか。
それがわかれば、解決策が見つかるかもしれないと思ったらしくて」


「………」


これが。

玲香さんが福元さんに会いに来た理由。


福元さんとの復縁を望んでいるわけではない、と。

そう受けとめていいのだろうか。


「……そう、だったんですね」


なんとなく理解できた。

けど。

不安な気持ちが完全に消えたわけではない。


「……解決、しそうなんでしょうか。
その……。旦那さんとの関係というか、なんというか、」


解決してくれないと困る。

そんな思いが言葉になってこぼれ落ちそうになった。

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