スノードーム
そして今はお昼休みである。
(遅くなっちゃったな…)
これを渡したところでヨシくんに食べる時間があるのかどうかは微妙なところだ。
本当はもっと早く昼休み前には渡そうと思っていたのだけど。
でもヨシくんの教室には先輩がいるわけで。
そう思うと体はなかなか動かなかった。
連絡しようにもヨシくんのケータイは私のカバンの中。
どうしようと自分の席で立ったり座ったりを繰り返しながら、それでも先輩に会う勇気のない私はずるずるとこんな時間まで先延ばしにしてしまったというわけだ。
でも一人ではやっぱり足が竦んでしまって。
結局、二人に無理を言って一緒に来てもらうことにした。