スノードーム
先輩の姿を見るたび、どんどんどんどん惹かれていった。
まるで坂道を転がるみたいに止まることなくあっという間に落ちたんだ。
そんなことを思い出しながら室内のちょうどいい暖かさにうとうとし始めていた私。
すると
ガラッ
突如開いた図書室のドアに驚きビクゥッと体が大きく揺れた。
そして慌てて体を起こす。
(い、今のは失礼だったかな…?)
あからさまに体を揺らしてしまったよ。
気分を悪くさせてしまっただろうか。
だってまさかこの時間に人が来るとは思わなかったんだもん。
いや、まぁ普通の図書室なんだから別に誰かが来ても何もおかしくないんだけども。
寧ろ来ないほうが変なんだけど。