雪人
「サークル」
その言葉と同時に更に小さな炎へと無数に分裂して全方向へ飛び散る。飛び散って弱々しくなった小さな火の玉は連なって半径百メートルの丸い円を形作った。これで広範囲に明かりを送れるようになったが、火の威力が弱いため、今にも風が吹いて消えそうで頼りない。辺りを警戒したまま更に言葉を放った。
「ヒートアップ」
ルイの言葉でボウッと音を立て、全ての小さな火の玉が命を吹き返したように力強い暖かさと明かりを増した。大きくなった火玉は連なりグルグルと円を描きながら辺りの酸素を取り込み、大きさを肥大かさせていく。一つの大きさはバスケットボールの二倍増し。火玉が回るのを止め空中で静止した。それらの明かりのおかげで辺りを見回したり、敵を視認できるようになった。
辺りが見えるようになると、昼間、木々で埋め尽くされていた小さな空間が殺伐とした景観へと様変わりしていた。レッドウルフが木々を薙ぎ倒したであろう後が、辺りの地面を見れば一目でわかる。地面を寝転がっている大小様々な木や、根元から刈り取られた大木。上を見上げれば月が顔を出しそうな物だが、それを辺りにまだ沢山生えている長い木々が許さなかった。
大きな火玉の暖かい光が上空からここら一帯を照らして、ルイやレッドウルフの姿を浮かび上がらせた。
レッドウルフはルイの見た通り、前回と同様に体が巨大化していた。だけど、前と違うところといえば数だった。一体ではなく五体だということ。ルイを中心にして包囲する形で、獲物を捕らえて食べようとする目付きで見ていた。
「これでもう、不意打ちは食らわない」
手に持つ氷剣を握り締めた。そしてすぐに前方へと素早く一閃する。氷の無数の刄が放たれて前にいるレッドウルフへと迫った。迫る氷の刄を左へと大きく横っ飛びして回避した後、地面に足跡が強く残るぐらい足に力を入れて、ルイ目がけて飛び掛かる。それをかわぎりに残り四体も動きだした。
明かりが灯された闇の中での第二ラウンドが今、開始された。
その言葉と同時に更に小さな炎へと無数に分裂して全方向へ飛び散る。飛び散って弱々しくなった小さな火の玉は連なって半径百メートルの丸い円を形作った。これで広範囲に明かりを送れるようになったが、火の威力が弱いため、今にも風が吹いて消えそうで頼りない。辺りを警戒したまま更に言葉を放った。
「ヒートアップ」
ルイの言葉でボウッと音を立て、全ての小さな火の玉が命を吹き返したように力強い暖かさと明かりを増した。大きくなった火玉は連なりグルグルと円を描きながら辺りの酸素を取り込み、大きさを肥大かさせていく。一つの大きさはバスケットボールの二倍増し。火玉が回るのを止め空中で静止した。それらの明かりのおかげで辺りを見回したり、敵を視認できるようになった。
辺りが見えるようになると、昼間、木々で埋め尽くされていた小さな空間が殺伐とした景観へと様変わりしていた。レッドウルフが木々を薙ぎ倒したであろう後が、辺りの地面を見れば一目でわかる。地面を寝転がっている大小様々な木や、根元から刈り取られた大木。上を見上げれば月が顔を出しそうな物だが、それを辺りにまだ沢山生えている長い木々が許さなかった。
大きな火玉の暖かい光が上空からここら一帯を照らして、ルイやレッドウルフの姿を浮かび上がらせた。
レッドウルフはルイの見た通り、前回と同様に体が巨大化していた。だけど、前と違うところといえば数だった。一体ではなく五体だということ。ルイを中心にして包囲する形で、獲物を捕らえて食べようとする目付きで見ていた。
「これでもう、不意打ちは食らわない」
手に持つ氷剣を握り締めた。そしてすぐに前方へと素早く一閃する。氷の無数の刄が放たれて前にいるレッドウルフへと迫った。迫る氷の刄を左へと大きく横っ飛びして回避した後、地面に足跡が強く残るぐらい足に力を入れて、ルイ目がけて飛び掛かる。それをかわぎりに残り四体も動きだした。
明かりが灯された闇の中での第二ラウンドが今、開始された。