雪人
魔法の効果が切れて、バタンと二体のレッドウルフが地面に倒れる音を立てた。
着地したルイは魔法を解かれ死んで横たわった二体を見ようともせず、いつのまにか壊れた氷壁に視線を向ける。
そこから顔を覗かせた一体のレッドウルフは口元から涎を垂らし、ポタポタと地面に落ちていく。何をどう食べたらここまでの異臭を放つのか分からない位の臭さに、鼻を摘みたくなる程だった。
ルイは眉間に皺を寄せ、手の甲で鼻を庇い、余りの異臭に綺麗な顔を歪ませた。異臭の本人はそんなことお構いなしにジリジリと近寄ってくる。前に注意を払っているルイの横から鋭利な爪が伸びてきた。切瑳に屈み、その上を鋭利な爪が通り過ぎる。更に後ろから背中を刺すような熱の痛みが迫ってきたのを遅れながらも感じて、レッドウルフがいない方へ屈んだ状態から跳ぶ。先程ルイのいた場所に火球が通過して、地面に生えている草木を燃やしながら涎を垂らしているレッドウルフへと迫っていく。
当たるかと思われたルイの予想を裏切り、涎を垂らしているレッドウルフが大きく口を開いた。口から徐々に小さな火球が大きくなっていき、それが前から迫る火球に向けて放たれた。
二つの火球が接触した。
爆発音が響き、突風が発生して辺りを吹き付ける。雲のような砂煙が上空へと昇り、照らしている明かりを遮って弱まらせた。明るかった場所が、再び、黒い世界へと舞い戻りかけていた。
着地したルイは魔法を解かれ死んで横たわった二体を見ようともせず、いつのまにか壊れた氷壁に視線を向ける。
そこから顔を覗かせた一体のレッドウルフは口元から涎を垂らし、ポタポタと地面に落ちていく。何をどう食べたらここまでの異臭を放つのか分からない位の臭さに、鼻を摘みたくなる程だった。
ルイは眉間に皺を寄せ、手の甲で鼻を庇い、余りの異臭に綺麗な顔を歪ませた。異臭の本人はそんなことお構いなしにジリジリと近寄ってくる。前に注意を払っているルイの横から鋭利な爪が伸びてきた。切瑳に屈み、その上を鋭利な爪が通り過ぎる。更に後ろから背中を刺すような熱の痛みが迫ってきたのを遅れながらも感じて、レッドウルフがいない方へ屈んだ状態から跳ぶ。先程ルイのいた場所に火球が通過して、地面に生えている草木を燃やしながら涎を垂らしているレッドウルフへと迫っていく。
当たるかと思われたルイの予想を裏切り、涎を垂らしているレッドウルフが大きく口を開いた。口から徐々に小さな火球が大きくなっていき、それが前から迫る火球に向けて放たれた。
二つの火球が接触した。
爆発音が響き、突風が発生して辺りを吹き付ける。雲のような砂煙が上空へと昇り、照らしている明かりを遮って弱まらせた。明るかった場所が、再び、黒い世界へと舞い戻りかけていた。