雪人
お互いの爪に直撃し、耳に触る不快な金属音が鳴り響く。大きな口から黄ばんだ色の尖った牙が剥き出しに覗かせていた。
二体のレッドウルフは捕らえ損ねた獲物を充血した血のような眼でキョロキョロと辺りを見回す。すると、森の何処からか声が響いた。
「ファイアラー・ベール」
この言葉に呼応し、空中に浮かぶ大きく無数の連なった火玉が回転しだした。クルクルと高速で円を描いていると、レッドウルフを囲むように炎のベールがカーテンを敷くように並んでいく。炎のカーテンに閉じ込められた二体のレッドウルフに焦がすような熱が射される。周囲の温度は上昇し、辺りは紅い光に照らされた。
大木の枝に乗っていたルイは地面へと降りて、最後の仕上げにかかった。
「飲み込め、渦巻く業火よ、天まで立ち昇れ、無慈悲な炎よ。フレイムストリーム」
炎のカーテンに包まれている中心地から爆発したような音が鳴り響くと同時に、天まで立ち昇らんとする巨大な火柱がほとばしった。その音はびりびりと空気を振動させ、ルイは耳元を覆う。一気に気温が更に上昇した。
巨大な炎柱は辺りの草木を巻き込んで燃え上がり、火の粉を辺りに飛び散らす。そこから更に火の手があがり、森林火事に発展する一歩手前まできた。
火柱の火力は弱まり、次第に消えていくが、周囲の火の火力は上がる。辺りは火の海とはいかないまでも、戦闘する前は黒一色だった景色が紅い景色へと変化を遂げていた。火を消すために都合よく雨が降るのを待つことはできない。なぜなら、長く聳え立っていた木々は燃えて灰となり、風によって晒され消え去っている。遮る木々がないため見上げると、そこから、雲一つとない澄み渡った夜空だった。これでは雨が降ってくることを望むことは皆無となってしまった。
火の手は森林火事となって広範囲に及び、ルイの許へもその被害が来ようとしていた。
二体のレッドウルフは捕らえ損ねた獲物を充血した血のような眼でキョロキョロと辺りを見回す。すると、森の何処からか声が響いた。
「ファイアラー・ベール」
この言葉に呼応し、空中に浮かぶ大きく無数の連なった火玉が回転しだした。クルクルと高速で円を描いていると、レッドウルフを囲むように炎のベールがカーテンを敷くように並んでいく。炎のカーテンに閉じ込められた二体のレッドウルフに焦がすような熱が射される。周囲の温度は上昇し、辺りは紅い光に照らされた。
大木の枝に乗っていたルイは地面へと降りて、最後の仕上げにかかった。
「飲み込め、渦巻く業火よ、天まで立ち昇れ、無慈悲な炎よ。フレイムストリーム」
炎のカーテンに包まれている中心地から爆発したような音が鳴り響くと同時に、天まで立ち昇らんとする巨大な火柱がほとばしった。その音はびりびりと空気を振動させ、ルイは耳元を覆う。一気に気温が更に上昇した。
巨大な炎柱は辺りの草木を巻き込んで燃え上がり、火の粉を辺りに飛び散らす。そこから更に火の手があがり、森林火事に発展する一歩手前まできた。
火柱の火力は弱まり、次第に消えていくが、周囲の火の火力は上がる。辺りは火の海とはいかないまでも、戦闘する前は黒一色だった景色が紅い景色へと変化を遂げていた。火を消すために都合よく雨が降るのを待つことはできない。なぜなら、長く聳え立っていた木々は燃えて灰となり、風によって晒され消え去っている。遮る木々がないため見上げると、そこから、雲一つとない澄み渡った夜空だった。これでは雨が降ってくることを望むことは皆無となってしまった。
火の手は森林火事となって広範囲に及び、ルイの許へもその被害が来ようとしていた。