雪人
ルイは開口一番に主旨を伝えた。それに一早く反応したのはミフレだ。
「ちょっと待てよ! どういうこと何だ?」
椅子から立ち上がり眉間に皺を作り、茶色い瞳が揺れる。訳が分からないといった表情でミフレは見た。
「強化されたレッドウルフが五体もこっちに寄越されたんだ。これを偶然だけで片付けれると思うか?」
険しい口調でこの言葉は吐き出された。ルイは王都に繋がる階段を出せと言いたげな視線をダントに送る。気付いたダントは張りつけていた笑顔を消し去り立ち上がる。すぐにレバーを押しに部屋へと歩きだす。が、ミフレに腕を捕まれた。
「ダント……私もここに残るよ……」
「おい、本気で言ってるのか? ミフレ」
ルイは険しい顔付きでミフレを睨み付ける。
「本気だよ。ルイの言う通りならアジトが気付かれたんだよな。だとしたら、また来るじゃないのか、強化されたレッドが……その時にアタシがいないと誰がそいつを倒すんだ……」
弱々しく紡ぎだされた言葉は、とても今までのミフレとは思えなかった。瞳を伏せ、悲しげな表情で俯く。部下が一人亡くなり、神経が過敏になっているんだろう。
ミフレの腕にそっと優しく手が添えられた。顔をその人物に向ける。
「リーダー、僕達のことなら大丈夫ですよ。普段はあれですが、ラキアはやるときはやる男ですから」
ミフレに安心させる笑顔をダントは浮かべる。捕まれている腕を優しく振りほどき、レバーを押しに部屋へと入っていった。
ギギギッと石のテーブルが擦れる音を生じさせながら、ずらしていく。そこから、露になった王都グライドアースに繋がる階段。
「エレミール行くぞ」
淡々とした足取りで階段へとルイの姿が消えていった。戸惑った表情でミフレを見て、慌ててルイの後をエレミールは追い掛けた。
ダントが部屋から出てきた。
「ダント……本当に大丈夫だよな……?」
不安な表情でミフレは見つめる。
「ええ、大丈夫です。リーダーが帰ってきた時、皆笑顔で迎えますよ」
「馬鹿やろ……」
ミフレの迷っていた表情が消え去り、決意を決めたそれへとなった。
「じゃあ、行ってくるよ」
手を上げ、振り返り急いで階段へと消えていった。それを何とも言えない表情でダントは見つめたのであった。
「ちょっと待てよ! どういうこと何だ?」
椅子から立ち上がり眉間に皺を作り、茶色い瞳が揺れる。訳が分からないといった表情でミフレは見た。
「強化されたレッドウルフが五体もこっちに寄越されたんだ。これを偶然だけで片付けれると思うか?」
険しい口調でこの言葉は吐き出された。ルイは王都に繋がる階段を出せと言いたげな視線をダントに送る。気付いたダントは張りつけていた笑顔を消し去り立ち上がる。すぐにレバーを押しに部屋へと歩きだす。が、ミフレに腕を捕まれた。
「ダント……私もここに残るよ……」
「おい、本気で言ってるのか? ミフレ」
ルイは険しい顔付きでミフレを睨み付ける。
「本気だよ。ルイの言う通りならアジトが気付かれたんだよな。だとしたら、また来るじゃないのか、強化されたレッドが……その時にアタシがいないと誰がそいつを倒すんだ……」
弱々しく紡ぎだされた言葉は、とても今までのミフレとは思えなかった。瞳を伏せ、悲しげな表情で俯く。部下が一人亡くなり、神経が過敏になっているんだろう。
ミフレの腕にそっと優しく手が添えられた。顔をその人物に向ける。
「リーダー、僕達のことなら大丈夫ですよ。普段はあれですが、ラキアはやるときはやる男ですから」
ミフレに安心させる笑顔をダントは浮かべる。捕まれている腕を優しく振りほどき、レバーを押しに部屋へと入っていった。
ギギギッと石のテーブルが擦れる音を生じさせながら、ずらしていく。そこから、露になった王都グライドアースに繋がる階段。
「エレミール行くぞ」
淡々とした足取りで階段へとルイの姿が消えていった。戸惑った表情でミフレを見て、慌ててルイの後をエレミールは追い掛けた。
ダントが部屋から出てきた。
「ダント……本当に大丈夫だよな……?」
不安な表情でミフレは見つめる。
「ええ、大丈夫です。リーダーが帰ってきた時、皆笑顔で迎えますよ」
「馬鹿やろ……」
ミフレの迷っていた表情が消え去り、決意を決めたそれへとなった。
「じゃあ、行ってくるよ」
手を上げ、振り返り急いで階段へと消えていった。それを何とも言えない表情でダントは見つめたのであった。