雪人
「まあな。でも、どうやるのか大体わかった」
ルイが不敵な笑顔を見せた。戦闘してまだ僅かな時間しか経過していない。短時間で技の特性はおろか、仕方までわかるそんな超人的な奴なんているわけがないとベルライズは思っていた。
だから、ただの若い者がよくする虚勢を張っているものだと勘違いしたのは当然の思いだった。
「強がりか……はたまた、己を過信するただの自信家か、どちらでもいい。簡単に真似できる技ではないからな」
ベルライズの陽に焼けた顔がルイを捉えて、わざとらしく大袈裟に肩を竦めた。
「そう思いたいなら思えばいい。後で後悔することになるけどな」
ルイの右手に持つ白い剣が残像すら残さない速さで横に一閃した。ベルライズですら影しか見ない速さで横に刄が走り、続いて縦に走る。
歪んだ空間が十字の固まりとなって、ベルライズを消さんとするかのように素早く移動した。
「くっ……!」
当たる寸前になんとか横に跳んで回避した。ベルライズの額に冷や汗が生まれる。
ズバッとベルライズが技を出した時と同じ音が後ろから響いた。ベルライズが振り返る。
十字の形が壁に綺麗に穴が空き、下にはやはり塵すら残って居なかった。
ベルライズは残痕の跡から技を放った白銀髪の青年に視線を移した。あり得ないといった表情で目を見開く。
「油断大敵だったな。それに驚くことないだろ、さっき仕方がわかったって言ったぜ」
片膝を地面につけたベルライズが剣を支えにして立ち上がる。
「馬鹿な……! こんな簡単に技を真似できる訳が無い! お前はいったい……?」
信じられない瞳を向けるベルライズに、ルイは興味なさげに視線を逸らせた。そして口を開く。
「俺のことなんてどうでもいい。ただ言えることは、お前の敗因は切り札的技をすぐに出したことだ」
ルイの小馬鹿な言い方にベルライズは唇を噛み締めた。
ルイが不敵な笑顔を見せた。戦闘してまだ僅かな時間しか経過していない。短時間で技の特性はおろか、仕方までわかるそんな超人的な奴なんているわけがないとベルライズは思っていた。
だから、ただの若い者がよくする虚勢を張っているものだと勘違いしたのは当然の思いだった。
「強がりか……はたまた、己を過信するただの自信家か、どちらでもいい。簡単に真似できる技ではないからな」
ベルライズの陽に焼けた顔がルイを捉えて、わざとらしく大袈裟に肩を竦めた。
「そう思いたいなら思えばいい。後で後悔することになるけどな」
ルイの右手に持つ白い剣が残像すら残さない速さで横に一閃した。ベルライズですら影しか見ない速さで横に刄が走り、続いて縦に走る。
歪んだ空間が十字の固まりとなって、ベルライズを消さんとするかのように素早く移動した。
「くっ……!」
当たる寸前になんとか横に跳んで回避した。ベルライズの額に冷や汗が生まれる。
ズバッとベルライズが技を出した時と同じ音が後ろから響いた。ベルライズが振り返る。
十字の形が壁に綺麗に穴が空き、下にはやはり塵すら残って居なかった。
ベルライズは残痕の跡から技を放った白銀髪の青年に視線を移した。あり得ないといった表情で目を見開く。
「油断大敵だったな。それに驚くことないだろ、さっき仕方がわかったって言ったぜ」
片膝を地面につけたベルライズが剣を支えにして立ち上がる。
「馬鹿な……! こんな簡単に技を真似できる訳が無い! お前はいったい……?」
信じられない瞳を向けるベルライズに、ルイは興味なさげに視線を逸らせた。そして口を開く。
「俺のことなんてどうでもいい。ただ言えることは、お前の敗因は切り札的技をすぐに出したことだ」
ルイの小馬鹿な言い方にベルライズは唇を噛み締めた。