雪人
「聖なる光よ…
希望の光よ…
光は全てを包み…
清き水は潤い…
大地を育み…
森に新たな命を生み…
世界に光が満たされ…
邪気は浄化され…
天に回帰する…
シャイニング・フォース」
歌うように紡がれた呪文は不思議な感じがし、神秘的な雰囲気が醸し出されている。
赤黒い六芒星の模様は光を発しながら徐々に薄くなり、消えていく。消えると綺麗な白い肌が赤黒い六芒星があったときと違い際立つ
レイドは少し額に付いた汗を手で払い、腰を上げ立ち上がる。そして辺りを見回すと相変わらず白煙が漂い視界が悪いので、どうにかしないとと思い頭を掻いている。
「とうしたもんかねこりゃ」
レイドは頭を掻きながら考えていると、風に乗って声が聞こえてくる。
「ブリーズ」
魔法名が聞こえると微風が白煙を消し去り、レイドは魔法を唱えた相手を見る。白銀のサラサラの髪に、幼いが端正な顔立ちで肌が白く、鼻の筋が透っていて二重の少し釣り目がちの少年だった。
白煙が消えたことによって観客席は騒がしくなっのだった。
その煩さにレイドは呆れるように言う。
「こりゃうるさいね」
△―――――――△
観客席で終始みていた師匠はレイドがしたことを詳しくは見れなかったが、白煙の一ヶ所だけで小さな神秘的な光を放っているをしっかり見ていた。
もちろん何をしているのかを。
(レイド…あんたはそうやって世界のあっちこっちを回っているのか…)
師匠はレイドの方を見て心の中で問い掛ける。レイドはそれに答えることはなかった。