ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
「なあ、カホ?」


下を向いたままのわたしにやわらかい声がおりてくる。

ドキンと。どうしても胸が高鳴ってしまう。

わたしは顔を覆っていた手を離し、今度は耳を塞ぐ。

いやいや、聞きたくない!


「カホ、聞けよ」

「やっ!」

「夏帆莉!」


ヒロくんは力づくでわたしの手を耳から引き離してしまった。


「やめてよ、ヒロくん。聞くわけにはいかないの」

「なんでだよ。もうあのときと状況が変わったんだ。この環境ならカホだって納得してやり直せるだろう?」

「ううん。きっとまた同じ間違いをしちゃう。もしそんなことになったら……」

「もう俺は大丈夫だよ。あの頃とは違う。自分のことをきちんと管理もできるし、福岡で現場も経験してきたからそういうことはもうないよ」


身体を曲げて下からわたしの顔を覗き込んで言う。

わたしの目をまっすぐに見て、力強い声で。
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