ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
お店の中の造りは思いっきり和風なのにコース料理は洋風。
個室のお座敷で、向い合せに座り、足を崩しなよと言われて、わたしだけなぜか梅酒飲んでるし。
「今日はありがとう。仕事助かったよ」
「いえ。返ってごちそうになってすみません」
「そんなことないよ。だってそれが目的だったんだから」
ん?
目的って?
目の前のお魚料理にお箸をつけたまま、固まってしまった。
「あはっ。またまた冗談ばっかり! そうやって何人もの女の子に言ってきたんですよね?」
もう、やだなあ。
いくらなんでも言う相手、間違っていますって。
わたしなんてそんな対象に入ってもいないのに。
「冗談なんかじゃないよ」
「世良課長?」
それに、……
この会社の中でわたしの辛い過去の社内恋愛を唯一知っているのが世良課長だったから。
あ、やだ……思い出しちゃった。
個室のお座敷で、向い合せに座り、足を崩しなよと言われて、わたしだけなぜか梅酒飲んでるし。
「今日はありがとう。仕事助かったよ」
「いえ。返ってごちそうになってすみません」
「そんなことないよ。だってそれが目的だったんだから」
ん?
目的って?
目の前のお魚料理にお箸をつけたまま、固まってしまった。
「あはっ。またまた冗談ばっかり! そうやって何人もの女の子に言ってきたんですよね?」
もう、やだなあ。
いくらなんでも言う相手、間違っていますって。
わたしなんてそんな対象に入ってもいないのに。
「冗談なんかじゃないよ」
「世良課長?」
それに、……
この会社の中でわたしの辛い過去の社内恋愛を唯一知っているのが世良課長だったから。
あ、やだ……思い出しちゃった。