ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
上座にいる理事長がアジの開きにお箸を添える。
こうやって見るとふつうのおじいちゃんに見えるから不思議。
それにしても、この家庭的な雰囲気の食卓の中、どうやって話しを切り出せばいいんだろう?
それとも、食事のあとにした方がいいのかな?
はっきり言って挙動不審に匹敵するわたしの態度。目線が泳いでいたせいで、ふと理事長と目が合ってしまった。
「谷本さん?」
「は、はい!」
「いつもうちの孫がお世話になっているそうだね」
「いえ、とんでもないです。お世話なんてそんなことぜんぜんしてません」
「でも以前に楓が谷本さんのことを話してくれたんだよ。会社で初めて仲良くしてもらえる友達ができたって」
「え?」
「谷本さんもお気づきだと思うが楓はどうも人よりテンポが遅いというか、おっちょこちょいなんでね。普通の会社に就職すると言い出したときに心配だったんだよ」
「やだ、おじいちゃん! そんな恥ずかしい話しやめてよ」
すかさず楓ちゃんが制止するも理事長は彼女を愛おしそうに見つめ、やがて視線をもう一度わたしに戻した。
「小学校と中学校の頃、楓はいじめられっ子でね。高校と大学はそうでもなかったみたいだが。だから大学を卒業したらそのままお見合いでもさせて結婚した方がいいのではと思っていたんだ。しかし、楓が突然、就職すると言い出して。それで今の会社に就職をお願いしたんだよ」
こうやって見るとふつうのおじいちゃんに見えるから不思議。
それにしても、この家庭的な雰囲気の食卓の中、どうやって話しを切り出せばいいんだろう?
それとも、食事のあとにした方がいいのかな?
はっきり言って挙動不審に匹敵するわたしの態度。目線が泳いでいたせいで、ふと理事長と目が合ってしまった。
「谷本さん?」
「は、はい!」
「いつもうちの孫がお世話になっているそうだね」
「いえ、とんでもないです。お世話なんてそんなことぜんぜんしてません」
「でも以前に楓が谷本さんのことを話してくれたんだよ。会社で初めて仲良くしてもらえる友達ができたって」
「え?」
「谷本さんもお気づきだと思うが楓はどうも人よりテンポが遅いというか、おっちょこちょいなんでね。普通の会社に就職すると言い出したときに心配だったんだよ」
「やだ、おじいちゃん! そんな恥ずかしい話しやめてよ」
すかさず楓ちゃんが制止するも理事長は彼女を愛おしそうに見つめ、やがて視線をもう一度わたしに戻した。
「小学校と中学校の頃、楓はいじめられっ子でね。高校と大学はそうでもなかったみたいだが。だから大学を卒業したらそのままお見合いでもさせて結婚した方がいいのではと思っていたんだ。しかし、楓が突然、就職すると言い出して。それで今の会社に就職をお願いしたんだよ」