ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
一歩ずつ進む歩みがゆっくりでも立ち止まらなければいい。

息をして、辛いときは大きく深呼吸して、そうやって人生を送っていけばいい。

どうしても避けられない別れがきたときは、振り返りながら見送ればいい。

涙は風に乗って乾いていくはずだから。

過去を振り返ることはあっても引きずらなければいいのだから、たくさん過去を振り返ってみてもいいんじゃないかな。

同じ過去を持った人も同じ歩みを続けているのだから、ばったりと遭遇しても同じ目線で世界を見ることができる。


お互いに成長する――


わたしはヒロくんに追いついているのかな?

ふさわしい女性なのかな?

ヒロくんなしじゃ生きていけないと言っている時点で、実はもう失格なのだけれど。

それでもなんとか一人で歩けるようになろうと努力するんだって決めた。


今日がその第一歩。

なんて。

この年になって頼りないよね。


もっと大人にならきゃだな。

当分はそれも課題。

それからいろいろなことを勉強して社会の仕組みなんかも学んで。

常識も身につけよう。
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