ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
理事長にお会いするまで、わたしは彼を氷のように冷たい、鬼のように残酷な人間だと思っていた。
系列病院、介護施設まで手掛けるほどの経営手腕の中に勝手な人物像を思い浮かべて。
だから相当の苦戦を覚悟していた。
なのに、こんな小娘の感情だけの訴えにちゃんと耳を傾けてくれる器の大きさの持ち主だったなんて、想定外だった。
「ありがとうございます。理事長」
「いやいや。いくら孫がかわいいと言っても今回はやりすぎたな」
理事長の人間味あふれる言葉。
今度は楓ちゃんが理事長をやさしい瞳で見つめていた。
理事長は楓ちゃんを通して亡くなった息子さんを想い、楓ちゃんは理事長を通してお父様を想い、互いに支え合ってきたのかもしれない。
「おじいちゃん、反省した?」
「ああ。おおいにね」
二人の会話があまりにも微笑ましかったからなのか。
なぜだか涙があふれてきた。
お母様にそっとハンカチを差し出され、余計にそれがあふれてしまう。
「夏帆莉ちゃん?」
「……ごめんなさい。自分でもよくわからないんだけど。お二人を見ていたらなんか感動しちゃって……」
「やだ、夏帆莉ちゃん。変なの」
「ふふっ……ほんと、わたしったらおかしいよね」
系列病院、介護施設まで手掛けるほどの経営手腕の中に勝手な人物像を思い浮かべて。
だから相当の苦戦を覚悟していた。
なのに、こんな小娘の感情だけの訴えにちゃんと耳を傾けてくれる器の大きさの持ち主だったなんて、想定外だった。
「ありがとうございます。理事長」
「いやいや。いくら孫がかわいいと言っても今回はやりすぎたな」
理事長の人間味あふれる言葉。
今度は楓ちゃんが理事長をやさしい瞳で見つめていた。
理事長は楓ちゃんを通して亡くなった息子さんを想い、楓ちゃんは理事長を通してお父様を想い、互いに支え合ってきたのかもしれない。
「おじいちゃん、反省した?」
「ああ。おおいにね」
二人の会話があまりにも微笑ましかったからなのか。
なぜだか涙があふれてきた。
お母様にそっとハンカチを差し出され、余計にそれがあふれてしまう。
「夏帆莉ちゃん?」
「……ごめんなさい。自分でもよくわからないんだけど。お二人を見ていたらなんか感動しちゃって……」
「やだ、夏帆莉ちゃん。変なの」
「ふふっ……ほんと、わたしったらおかしいよね」