砂のオベリスク~第七大陸紀行~

絵師フレウガーナの工房






彼女は何切れかのパンを見つけると、食べることなく、脱いだベレー帽に放り込んだ。


私は好奇心に空腹を忘れて、彼女のあとを追い、小さな工房に着いた。


倒壊しかけた木造三階建てのアパートの、地下に降りる階段が入口だ。



表札には、古いペンキで『フレウガーナの工房』と書いてあった。




 
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