砂のオベリスク~第七大陸紀行~





 数時間後、私は壁に背をつけ、大小の荷物の隙間で縮こまっていた。




押し問答を経て、私の身なりを見た駅員があてがったのは、最後尾の荷物車だった。



座席は無く、硬い木の床は車輪がレールをかむ感触を直に伝えてきた。



明かりはあるにはあったが、天井から吊された切れかけの電球が、不機嫌に揺れているだけだ。




 伸び縮みする影に、これからの道程への不安が募る。
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