♥ラブ・ルーム♥ー甘いキミとの奇妙な監禁生活ー


「…どした?なんかあったのか?」


そう近寄ると、彼女は俯き、俯いたと同時に一粒の涙がポロッと落ちた。


「…どうしたんだよ?なんで泣いてんだよ。」


俺がそう訊けば訊くほど、彼女の瞳からは涙が溢れ出る。

ポロポロと零れ落ちる涙を、彼女の腕に抱かれているモンブランがペロペロと舐める。


そんなモンブランを彼女はギュッと抱きしめたかと思うと、今度は声を出して泣き出した。


「…ん…っ…ふ……っく……。」


涙は止まるどころか、モンブランの毛が濡れてしまうほど流れ落ち、見ていられなくなった俺は、


「……とりあえず、座ろ。」


そう言って、彼女からモンブランを抱き上げ、ベンチに座らせた。


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