♥ラブ・ルーム♥ー甘いキミとの奇妙な監禁生活ー


公園へ着くと、隅のベンチに結菜はいた。

薄暗くなった公園に、街灯がベンチに座る結菜をなんだか寂しく照らしているように見えた。


俺がモンブランのリードを外すと、モンブランは一目散に結菜に向かって走り出す。

犬好きでモンブランの名付け親でもある結菜に、モンブランはとてもよく懐いている。


ベンチに座る結菜を足をモンブランは、前足でトントン触る。

モンブランが来たことで俺が来たことがわかった結菜は、モンブランを抱き上げると、ベンチから立ち上がる。


ベンチへと歩み寄る俺の顔を結菜はずっと見つめている。


ただ、その瞳はとても潤んでいて今にも涙が零れ落ちそうだ。


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