まとめるとまるで家族のような
「…なんだ。ゆずか…仕方ないでしょ、
眠くなるんだから」


拍子抜けしたように呟く私。

「なんだってなんだよ…それに俺の名前は」

「はるなゆーやだよね?仕方ないじゃん、そう読めるんだから」


「ゆうやだよ。ゆずでもゆーやでもない。
分かってるなら普通に呼んでくれないか?」


そう言ってため息をもらしているのは
榛名柚弥。

家が隣同士で物心付いた時から気付いたら側にいた。私、中邑小鈴の所謂幼馴染みというやつ。家族のような存在だ。


キーンコンカーンコーン…

「もー…寝れなかったじゃん。授業中寝ちゃったらゆーやのせいだよ」

「はは、まあ頑張れ」

他人事だと思って…と頬を膨らます。



とはいえ、このやりとりをそれなりに楽しいと感じているのは他ならぬ私自身で。

他愛ない話をする相手を、互いに家族同然と思っているからだろうか。
< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop