VS.サンタ【短編】
サンタを追い返すと決めたその日から僕の準備は始まった。

それこそ地道に貯めた小遣いを全部使い切る勢いでである。

その甲斐あって今では二階建て一軒家である我が家はちょっとした要塞並みの防御力を誇るほどになった。

中でも二階にある僕の部屋は群を抜いて厳重な警戒網を敷設してある。

計画していた全ての準備が整った時、僕は自らの勝利を確信した。

サンタよ来るなら来い!蹴散らしてやるぜ!

そして当日の今夜、全ての安全装置を解除して僕は眠りについたのだった。

< 4 / 15 >

この作品をシェア

pagetop