はだかの王子さま
「そして五月一日は僕の誕生日、ってことだけじゃない。
 一年に一度、丸々二十四時間は、真衣が今いるこの世界と。
 僕たち、人間以外がもともと住んでいた世界『ビッグワールド』が公に繋がる日なんだ」

 フェアリーランドを接続点にして、まったく違う世界が、交わる日。

 この日は、毎年お祭り騒ぎになるけれど、今年は特別な日になるから、この子たちは今から浮かれちゃったんだね。

 なんて。

 星羅が落ち着いて話している間にも、玄関に集結したモノたちの動きは、あり得ないほどすごくなる。

「お前達、いい加減にしろ!」

 怒鳴るお父さんの声を無視して、雑貨同士がぐるぐる回る。

 まるで、つむじ風が部屋の中で起こっているたみたいだ。

 その状態をなんとかしようと奮闘している、お父さんの様子を見て、星羅は、呆れたように言った。

「やれやれ。
 フルメタル……じゃなかった、内藤は、優しいからなぁ。
 戦う相手が強ければ強いほど、果てしなく強くなるはずなのに。
 子どもや、弱いモノ相手だと、いつも遊ばれちゃって、まあ」

「桜路!
 笑って見てないで、少しは手伝え!」
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