はだかの王子さま
 なんとも収まらない雑貨の暴走に、お父さんが、とうとう悲鳴を上げれば。

 星羅は、にこっと笑ってクビを傾げた。

「どうしよっかな?
 そもそも、内藤が処分寸前の、ゴブリンを召使いにしたのが間違いとだは、思わない?」

「思わねえよ!
 こいつらは、普段は良いヤツらなんだ!
 今日は、二日続けてお前が来たことと、特別なワルプルギスが近くて、悪ふざけが過ぎたが、いつもは、真面目に……」

「やっぱり、内藤は、優しいなぁ」

「桜路!」

 せ、星羅ってば何気に意地悪だ。

 だけども、びゅんびゅん飛び交うモノのうち。

 靴べらがわたしに向かって飛んでくるのを、星羅が片手でべしっと捕まえ、彼は低い声を出した。

「……君たち。
 そろそろ、おしまいにしようね?
 こんな風にふざけて、真衣に怪我でもさせたら。
 君達を信じてる、フルメタル・ファングに悪いと思わない?」

 僕だって、許さないから。

 なんて、さしたる大声を出さずに言った星羅の声が、一番効いたらしい。
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