はだかの王子さま
う……うん。
いや、別に全く知らないわけじゃ無かったよ。
お父さんは最初っから星羅のコト『おうじ』って呼んでるし。
前に。
星羅本人に『王子きま?』って聞いたら『おうじ』は名字みたいなものだって笑ってたけど。
日本名をつけるにあたり『桜路 星羅』って名前が正式に決まり。
『おうじ』って聞いて『王子』よりも『桜路』ってのが先に頭に浮かんでたけれども。
別に、星羅が王子様でも全く違和感ないし。
でも。
改めて言われると、なんだかなぁ……
キレイな外見だけでも困ってるのに、星羅って存在が、ますます遠くなる気がする。
「……真衣?」
どうやら、星羅との話の途中。
自分の心配ごとに入っちゃったみたい。
「わぁ……っ! ごめんなさい」
「いいんだけどさ。
真衣、また余計なこと考えてない?」
そう星羅に言われてわたしは、首をひっこめた。