はだかの王子さま
「……考えてマシタ。
 だって、ここの世界の、じゃなくても星羅は王様の親戚なんでしょう?
 一般人のわたしじゃ……」

 なんて、言いかけて言葉に詰まる。

 そこまでつり合わないなんて、落ち込むなぁ……

「なんだ。
 真衣ってば、身分制度なんて無い、この世界の日本で育ったろ?
 そんなコト気にしてるんだ?」

「だって……」

 星羅が人間の時の、外見も全然つり合わないし、さ。

 年だって、見た目、獣だったからなおさらだけど。

 最初に会った十年前とそう、変わらなく見える。

 なんか怖くて具体的に『何歳?』とは聞いたことないけど。

 最低十才くらいは、バッチリ開いてるよね……?

 わたしは、星羅にとってお子様だ。

 この上、身分、なんて言われた日には、立つ瀬が無いよう……

 そんな、テンションが下がりっぱなしのわたしに、星羅はちょっとほほ笑んだ。

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