Waver まだ見ぬ春

ふっと体が浮かぶ。

「あっ…!」

声を出したのは私とお姉さんだった。

私はただ単に、見知らぬ男の人にお姫様抱っこされたのにびっくりしただけなんだけど

お姉さんはまじまじとお兄さんの顔を見つめていた。

「おっ…久しぶり。

2日フライングしちゃった」

「まさかあの時の?」

「偶然だったけどな」

< 80 / 99 >

この作品をシェア

pagetop