魔弾
はじまり
夜の漆黒の闇の中で、月と星が輝く空の下、桜が咲き誇るとある町。
常に桜が咲いているためこの町は桜町と呼ばれている。

その桜町に住む一人の少年。

彼の名は時雨。
この町のほとんどの人間がそうであるように彼もまた魔法使い。
そしてこの町のほとんどの人間がそうであるように彼もまた寝ていた。
まだ太陽が上ってもいないのだから。


「しーぐーれーっ!!!
時雨ってばっ!!」



だが物事には必ずといっても良い程の確率で例外があるものだ。
その例外の一つが、今熟睡している時雨の上で叫んでいる彼女だろう。


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