総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】
ビクビクしながら、そっと近づく。
そこにいたのは・・・・。
もしゃもしゃ、もしゃもしゃ。
「なにしてんのおぉぉぉぉ!!?」
全力で驚いた。
全力で引いた。
「おぅ・・・ゴクン・・・どうした。レナ」
まじで、何してんだお前こら。
そこには部屋の片隅で、キャベツを食ってるヒサの姿が。
あたしの、さっきの恐怖を返せぇぇ!!
全部食べ終えたのか、ペロリと親指をなめるヒサ。
ゆっくりと立ち上がり、あたしの前にふらりと立つ。
少し、痩せただろうか。