総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】

監禁されてからは、一度もヨウに会っていないのだ。


何度シンに、様子を聞いても。


「元気にしている。」

「ちゃんと中学にも行っている。」


そんな薄っぺらい言葉しか聞かされていなかった。


唯一の頼みの綱。


ヤミに聞いても、シンに口止めされていたのか何も話してくれていなかった。


ただ、いつもどおり。


「大丈夫だよ。」


そう言って、笑うだけだった。


なんだか、姉弟という感じは薄れてきてるほどだった。


何を話せばいいのか。


どう、話せばいいのか。


わからなくなってきた。


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