ヤンキー少女は恋をする!?①
めまいがしてきて、倒れそうになった。


その時――――――――――


―――――グイッ。


誰かに倒れそうなところを抱きしめられた。


・・・・・っ!


「だ、誰!?」


「大丈夫か?」


男子・・・・・?


「も、もう大丈夫・・・・・」


「そうか・・・・・」


そう言うと彼は離してくれた。


「なんていうの?」


「ん・・・・・?」


「名前、なんて言うの?」


下を向いてたあたしの顔をのぞきこみながら聞いてきた。


名前なんて聞く必要なんてあんのかな?


「おーい、聞いてるか?」


「はい・・・・・?」


「名前、教えてよ」


んー・・・・・しょうがないか。


「羽並茹月です・・・・・」


「羽並茹月ね。俺は榊原聖夜。よろしく」


「うん。よろしく・・・・・」


そう言うと彼、“榊原聖夜”って人はどこかに行った。






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