愛玩~夢幻の秘密~

「鷹都さん、本当にお母様を大事にしていたの。毎日のようにお花を届けて。」

「記憶が無くなって錯乱して。物を投げつけられようが…罵倒されようが。それでもアニキは、親父が苦労を掛けた母親に償う気持ちで介護をしてたんだ。」


「鷹都さん、驚いたんじゃないかな?まさか、成長した女の子が、亡くなった母親にそっくりで。」

「オレも偶然には驚いたよ。でも、似てたのは少し前だけ。今は全然似てないけどな。」


フウッとため息をついた。


「きっと、鷹都さんの初恋なんじゃない?」


奏凛さんの言葉を聞き終わるころには。


自然と涙が溢れた。


あたしは…鷹都に憎まれてるって思ってたから。

< 342 / 412 >

この作品をシェア

pagetop