傷だらけのシンデレラ


「ありがとう、大切にするからね。
 ねえ、いつ東京に戻ってくるの?」


あたしは少しでも近い距離でいたかった。


「3日くらいかなー、荷造りとかあるし
当分「喫茶店」はお休みしようと思ってよ」


「ほんとに!?」


あたしは二人だけの時間がまた戻ってくると思っていた。

部屋をしないということは、パソコンを使わないわけだし、

パソコンを使わなければスカイプもできない。

ってことは千秋と連絡もとれないよね!

なんて、この時は考えていた。


「まあ俺が住むところの隣の区に
千秋が住んでるらしいんだけどな」


え・・・?
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