傷だらけのシンデレラ

何十分かたって、あたしはやっと部屋の電気をつけ、

落ち着くことができた。

だけど、頭ではなぜ怒鳴られたのか、それをずっと考えているうちに

翔ちゃんのことまで考えていた。

また今日も夜がやってきた。

また何時間もまたなければいけないの?

どうしてあたしはずっと待ってるの?

こんなことが頭の中でぐるぐるとまわっていた。

すると目に入ってきたのは裁縫道具。
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