傷だらけのシンデレラ

リストカット



まさか、自分がこんなことするなんて思ってなかった。

カッターではなく針だけど、自分で自分を傷つけた。

それが「リストカット」だけど、後悔はなかった。

それよりも、深く切れない自分に弱さを感じていた。


まだ、夏。とても長袖なんて着れないし

急に来ても不自然に思われる。

余計にわかりやすいと思ったけど、

あたしは包帯を巻くことにした。
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