傷だらけのシンデレラ

そして、8月5日。

翔ちゃんの誕生日の日。

あたしは夜の十二時ぴったりに

翔ちゃんに電話をかけた。


「おー、どした?」


「お誕生日おめでと!翔ちゃん!」


「あー、ありがとな。」


そっけない態度で翔ちゃんは言った。

あたしはどんどん態度が冷めてきている翔ちゃんに

すごく焦りを感じていた。


「今なにしてるの?」


あたしは明るい感じで聞いた。


「今日東京についたんだよ」


そういえば、この前「また連絡する」って言われてから

ずっと連絡なかったな。
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