ハチミツ×シュガー



 ……しかも、“着信”って…



「…楓?」


 画面を見たまま電話に出ようとしない私に、皇が声をかけた。



「あっ…ちょっと部屋に行ってくるっ」


バタンッ

パタパタパタ…




「……西城か…」












バタンッ


ピッ「はいっ 如月です」



『……慌て過ぎ』


 電話から、鼻から抜けるように笑った彼の声が聞こえた。




< 167 / 771 >

この作品をシェア

pagetop