ハチミツ×シュガー



「如月、ごめんな?
 あの2人遠慮なくてさ」


 皇の友達の田村くんが申し訳無さそうに私に謝ってきた。



「ううん、楽しいよ?」


 笑顔で答えると、田村くんが『いい加減にしろっ』と2人に怒り始めた。


「洋子も亜衣も塾一緒だったんだけど昔からあんな感じで……今も変わってないみたい」

 私の隣に座ってる真弓が呆れてる。


「…そうなんだ」


 羨ましいな……。

 私と真弓も中学からの友達だけど。
 私は真弓しか友達いなくて……真弓は他のクラスにも友達がいる。



 そんな事が“羨ましい”と、思う。



 ――昔はそんな事、思いもしなかったのに。





「いい加減始めるぞ」


 皇の一際低い声に、私達は慌てて机に勉強道具を広げる。



「如月、こえーな…」


 斉藤くんが私の向かいの席で呟いた。




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