ハチミツ×シュガー



 それからしばらくして、

「いい加減勉強するぞ」

 という、低い、ひく〜い声で言われた私達。


 前回に引き続き、皇はスパルタだった。









「あぁぁぁああっ!
 疲れたよぉ!」



 時間はすでに14時。

 少し遅めのお昼時間。



「そんな事言うけど、始めたの11時過ぎてたんだぞ?」

 田村くんがサンドイッチ片手に亜衣ちゃんに突っ込む。


「皇の教え方ハードなんだもんっ
 ……先生の方が優しい…」


 ぐったりしながら、でも、箸と口はよく動かしてる。



「そんな優しい先生から教わった事が少しでも頭に残ってれば……こんな勉強しなくて済むんだけどな」


 しれっと毒を吐く皇。


 パクパク食べてた真弓と斉藤くんは、一瞬で固まった。




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