ハチミツ×シュガー
05



ピピッ…ピピッ…




「……38.8℃」



 皇が手の中の物を見ると、私の頭を撫でながら溜め息を吐いた。

 私は朦朧とした目でそれを見てる。



「今日は金曜日だし、休んで寝てろ」



 そう言って、優しくポンポンと頭を叩くと皇は部屋を出て行った。






 『知恵熱』……きっとそれだわ。


 ――なんて。

 熱のせいか、気づかぬうちに、うつらうつらしながら眠りについていた――。




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